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旧声明本の紹介


声明本

幸雄改作本

乾坤二巻


(興正寺蔵)
奥 書元禄09年(1696)02月上旬
魚山大僧都法印幸雄 星廻七十二
宗 主第14代寂如上人
内 容乾巻…四智讃・着座讃・三経伽陀三首・式文伽陀七種・回向・対馬三礼・六種回向・懺悔・文類・式間和讃・讃仏偈・仏讃
坤巻…四智讃律・三礼・散華三種・十四行偈・阿弥陀合殺・八句念仏・九声念仏・仏讃二種
備 考幸雄は魚山声明の正統を継ぐ声明家で、寂如上人に請われて本願寺の声明の指導にあたった。天台声明の相承は、幸雄より珍雄−嶺雄−韶雄と続くが、幸雄が「讃仏偈・文類偈・十四行偈」など真宗所依の経論の偈文に天台声明の譜を添付してより以来、珍雄・嶺雄・韶雄と代々の魚山法師が本願寺に出向するようになった。
 
真宗声明品

二巻
刊 行宝暦06年(1756)
發行者京都醒井通五条上ル
 小冶金屋半七
宗 主第17代法如上人
内 容三経伽陀三首・式間伽陀・着座讃・回向伽陀・散華・四智讃・仏讃・九声念仏・八句念仏(甲・乙)・対揚・式間和讃・文類・勧衆讃・法讃・僧讃・心略讃・讃仏講式間伽陀・略回向
備 考本願寺派最初の刊本の声明集。博士は付されていない。
天明05年(1785)と文化06年(1804)に再版されている。
 
大谷梵唄品彙
玄智編纂本
刊 行天明02年(1782 )
編纂者慶証寺 玄智
宗 主第18代文如上人
備 考京都慶証寺の玄智編集の声明集で、『真宗声明品』の続編として編纂された。
内題は「声明後集梵唄品彙」とあり、天明05年(1785)に再版されている。
 
唄策
知影改写声明帖

十数巻
改 写文化12年(1815 )05月03月 改写完了
改 写知影
宗 主第19代本如上人
備 考知影が宗主の命により約1年間の歳月をかけて改写した声明帖。
 
聲明品集
(安政本)


一部四冊
刊 行安政04年(1857)05月
宗 主第20代広如上人
内 容寂如宗主以来伝承されてきた声明203曲を収録。念仏の唱譜も多い。
備 考本山最初の蔵版本の声明集で、文久元年(1861)3月に宗祖六百回大遠忌を控え出版された。
後世の声明習修の手本となった。本書を「安政本」という。
 
龍谷唄策

乾坤二巻
袋綴

乾巻129丁
坤巻126丁
刊行等
年月日
明治20年12月02日 版權御願
同 20年12月14日 版權免許
同 21年03月29日 印  刷
編輯兼
發行者
京都府平民 下京區第廿三組山川町五番戸
       永田長左衛門
印刷者同  同  下京區第十七組中金仏町廿二番戸
       林 繁次郎
大売捌同  同  下京區第廿三組堺町十八番戸
       屓野小左衛
宗 主第21代明如上人
内 容乾巻 … 修正会・妙相讃嘆会・四箇法用・大師影供・報恩講(式)・読経開闢音用・読経中間音用・読経結願音用・太子講(式)・知恩講(式)・光明唱礼・三宝唱礼。
坤巻 … 讃仏会・重誓偈・願生偈・帰三宝偈・浄土三昧法・十二光礼・入出二門偈・除夜会・如法念仏・五会念仏略法事讃。
備 考明治11年(1878)から5年間、西本願寺と同派の声明家に声明の指導にあたった天台宗大原流の声明家園部覚秀が、本願寺で書写した声明を、覚秀の没後、弟子の桃園専求の博士を付して出版したものである。曲は法要の次第に応じて配され、初めて調子・音階が明記されている。
園部覚秀自筆の原本が本山に残されている。
 
聲明品

上下二巻
袋綴

上巻129丁
下巻125丁
刊行等
年月日
明治20年(1887)12月01日 版權御願
同 20年(1887)12月14日 版權免許
同 21(1888)年03月29日 印  刷
編輯兼
發行者
京都府平民 下京區第廿三組西中筋御前通上ル堺町十八番戸
       屓野小左衛門
同  同  下京區第廿三組山川町五番戸
       永田長左衛門
印・他
東山聲
明練習
場用達
宗 主第21代明如上人
内 容上巻 … 修正会・妙相讃嘆会・四箇法用・大師影供・報恩講(式)・読経開闢音用・読経中間音用・読経結願音用・太子講(式)・知恩講(式)・光明唱礼・三宝唱礼。
下巻 … 讃仏会・重誓偈・願生偈・帰三宝偈・浄土三昧法・十二光礼・入出二門偈・除夜会・如法念仏・五会念仏略法事讃。
備 考内容は『龍谷唄策』と同じであるが、印刷者等が異なるので別本と思われる。東山声明練習所の教科用であろうか。
確認して情報が得られたら、改めて備考欄を更新したい。
 
梵唄集

上中下三巻
帙入
刊行等
年月日
明治43年(1910)01月20日 印刷
仝  年(1910)01月25日 發行
編纂者澤 圓諦
發行兼
印刷者
京都市油小路御前通上ル
 清水清一郎
京都市西中筋御前通上ル
 負野小左衛門
発行所京都市西中筋御前通上ル
振替大阪七二二
 負野薫玉堂
京都市油小路御前通上ル
振替東京四一一三
 興教書院
印・他
不許
複製
宗 主第22代鏡如上人
内 容上巻 … 無量寿経作法・阿弥陀懺法・例時作法。
中巻 … 入出二門偈作法・五会念仏略法事讃・大師影供作法。
下巻 … 唄・散華(律旋法)および顕教・密教用の二種の対揚。
備 考宗祖大師六百五十回大遠忌法要(明治44年)を目前に控え刊行された本派声明集。
明治21年(1888)園部覚秀の指導により『龍谷唄策』を出版したが、明治末期に簡略化して無量寿経作法・阿弥陀懺法・例時作法・二門偈作法・五会念仏・大師影供作法の6種を宗定とした。ついで覚秀の弟子沢円諦が宗定の作法を上・中巻に、自身が習得した声明作法を下巻に収めて3冊としたのが本書である。以後、同派では宗定声明集より本書を広く用いるようになった。
当地方(播州地方)では、平成八年現在も報恩講などの法要で、この『梵唄集』所載の「如法念仏作法」等を依用している寺院が存在する。
武田英昭著『本願寺派勤式の源流』を読むと、この本に五冊本・七冊本があるように思われる。
 
声明集

全五冊
帙入
刊行等
年月日
昭和08年(1933)03月25日 印刷
昭和08年(1933)04月01日 發行
章譜者京都市堀川通本願寺 奉仕局
 近藤 亮成
發行者京都市堀川通本願寺財務局
 武岳 順靜
印刷者京都市京都市油小路
 清水 精一郎
発行所京都市堀川通本願寺
 奉 仕 局
宗 主第23代勝如上人
内 容現行の『声明集』と同じ。
備 考昭和08年(1933)に伝灯奉告法要を控え声明の大改革が行われた際に発行された。
内容は現行の『声明集』と同じであるが、全五冊帙入となっており、現行の2冊本と異なるので紹介した。
委員長武田瑞忍をはじめとする委員等により5年にわたり調査研究が重ねられ、昭和08年(1933)04月01日に奉仕局より新しい蔵版本として発行された。『梵唄集』には真宗の教義にそぐわない御文も少なくなかったが、全て真宗所依の聖教の御文に直された。
 


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