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(5)門徒の心得




7. 合掌の作法(念珠は礼拝に欠かせない法具)
 如来さまに礼拝(らいはい)する時に欠かせないのが念珠(ねんじゅ)です。数珠(じゅず)とも言いますが、浄土真宗では“念珠”という言い方が多く用いられています。

 ある時、門徒さんから「お念珠の珠(たま)の数はいくつあるのですか」と、質問されたことがあります。珠の数に何か意味があると思っての問いでしょう。

 そこで、私は「元来、珠の数は108つの煩悩(ぼんのう)を断ずることを表す」と聞いていたものですから、とっさに「108個を基本にして、その約数である54、27、18個といった数でしょう」と答えました。

 しかし、後で自分の持っている念珠を数えると19個で、どう割っても108の約数にはなりません。一般的に使われる単念珠では、数に規定があるわけではなく、あまりこだわらない方がよさそうです。手の大きさに合わせて念珠の輪が作られますから、材料となる珠によってその数も自ずと異なってくるのです。

 浄土真宗では、念珠を、煩悩を滅するための道具として用いるのではなく、また、読経や念仏の回数をかぞえるために使うものでもありません。ただ、如来さまに合掌礼拝する時の礼儀として用いているのです。

 念珠の持ち方と合掌礼拝の作法を述べますと−。

  1. 念珠を持つ時は、常に房を下にたらし、左手で持つようにします。合掌の時は両手にかけ、親指で軽くおさえます。珠をこすり合わせて音を出したり、てのひらの中でにぎりしめたりはしません。
  2. 合掌は、胸の前で両手を合わせ、のばした指先が上体と45度の方向にくるようにします。そしてお念仏を称えます。最近は、声に出してお念仏を称える方が少なくなってきたようです。“黙念”という作法はありません。合掌する時は必ず声に出してお念仏申して下さい。
  3. 礼拝(らいはい)は、念珠をかけて合掌したその姿勢で上体を45度前に傾けて、おもむろに元の姿勢に戻します。なお、念珠の房は、男性が“ひも房”、女性が“きり房”を用います。
 また、念珠は大切な法具ですから、お経の本(聖典)と同様、畳や床に直接置いたり、投げたりはしないように…。

 さらに、法要などに参拝する折には、念珠とともに、門徒式章(もんとしきしょう)をかけるよう心がけて下さい。

  • 念珠は左手に持つ。
  • 合掌の時は、声に出して念仏を称える。
  • 念珠は直接、畳に置かない。




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