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(5)門徒の心得




5. お寺の法要時はお寺へ(知らん顔はダメ)
 私の地域(関西)では“月忌(がっき)参り”が盛んで、故人の毎月の命日には各家庭にお参りします。しかし、こうした家の門徒さんが皆、お参りに親しみ、お寺の法要に積極的にお参りされているかというと、必ずしもそうではなく、最近は、むしろ“家のお仏壇には参るが、お寺には参らない”人が多くなってきたようです。

 中には、お寺で「報恩講」や「永代経」の法要が勤まる日にもかかわらず、“お寺の法要には我れ関せず”とばかりに「きょうは主人の命日ですので、家にお参りして下さい」と、平気で電話してくる方までいます。“命日には家のお仏壇に僧侶が参らなければならない”とでも思っているのでしょうか。また“お寺の法要・行事は、自分とは関わりがない”とでも思っているのでしょうか。

 お寺で勤められる法要・行事は、住職や一部の門徒さんだけのものではありません。縁あるすべての門信徒さんがお参りし、聞法(もんぽう)していただくために勤められるのです。他人事と思わず「私のために勤められる」と思って下さい。

 お寺で法要の勤まる日が、たまたま故人の命日に重なった方は、法要が勤まる時間には都合をつけてお寺へお参りし、家では改めて家族そろってお勤めすればよいでしょう。命日にお寺で法要が勤まるのを、むしろ慶びとしていただきたいものです。

 さらに言えば、お寺はいうまでもなく、ご門徒が力を合わせて建立し、護持されてきた「聞法の道場」です。数多くの先輩たちが、ご本尊を安置した本堂で仏法を聞き慶んできました。その慶びを家庭でも身近に味わいたいということで、お仏壇が安置されるようになったと言ってよいでしょう。お仏壇の構造は、本堂の“ミニチュア版”になっているのに注目して下さい。つまり、お寺の本堂が本来的にお念仏の道場であるわけです。

 ですから、家のお仏壇だけで仏事をすますのでなく、進んでお寺にお参り下さい。門信徒であるあなたは、りっぱなお寺の一員なのです。

  • 命日にお寺で法要が勤まれば、お寺参りを優先する。
  • お仏壇は本堂の“ミニチュア版”




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