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(5)門徒の心得




3. 帰敬式と法名(法名は生きている時に…)
 「ご本山で法名(ほうみょう)をいただいたら…」と、あるご門徒に勧めたところ「えっ?あれは死んでからもらうものじゃないのですか」と聞き返されました。「釋○○」という法名は“死んでからの名前”と思っている方がいるのです。

 確かに、亡くなった時に、お手次ぎのお寺のご住職がその方に法名をつけ、葬儀に臨まれるケースが多くあります。しかし、それはあくまで“緊急”の処置で、本来の姿ではありません。

 そもそも、法名というのは“仏法に帰依した人の名前”(キリスト教のクリスチャン・ネームのようなもの)で、主に本山で行われる帰敬式(ききょうしき:おかみそり)を受けた人に対して、ご門主から授与されるものなのです。つまり「仏教徒としての自覚を持って生きる」証(あか)しの名前であり、生きている間に授かるべき性質のものです。

 葬儀の時、導師のご住職が“おかみそり”を行うのは、生前、こうした帰敬式を受けることなく亡くなったからで、ご門主になり代わって行っているのです。

帰敬式
本山での帰敬式
 「それでは葬儀の時も、別に俗名のままでよいのではないか」と言われる方があるかもしれません。しかし、浄土真宗のお味わいからすると「亡き人は阿弥陀如来のお救いによってお浄土に生まれ、仏さまになられている」と思えてくるのが自然です。そうした故人を偲ぶ時、俗名でなく法名がふさわしいと言えましょう。

 ところで、浄土真宗では“戒名(かいみょう)”という言い方はいたしません。なぜならば、戒名というのは、自力修行をめざし受戒(じゅかい)した人に対して授けられる名前であり、自力修行や受戒を必要としない浄土真宗にはそぐわないからです。

 まだ法名をいただいていないご門徒は、できるだけ早い機会に帰敬式を受け、いただいてほしいものです。そして“家が門徒”から“私が門徒”となって下さい。

 なお、帰敬式は本山で、特定日を除いて毎日、晨朝(じんじょう)後と午後1時半から行われます。詳しくはご住職にお尋ね下さい。

  • 法名は“死んでからの名前”ではない。仏教徒としての名前。
  • 帰敬式を受け、いただこう。




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