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(4)年忌法要と行事




12. 報恩講法要(最も重要な法要)
 お寺の「報恩講(ほうおんこう)」が近づくと、月忌参りの折などに「○月○日に報恩講が勤まりますので、ぜひお参り下さい」と勧めているのですが、時たま「報恩講って何ですか?」と尋ねられ、ガックリとくることがあります。「報恩講を知らずして、何の門徒か!」と内心思ったりするのですが、そこは抑えて、報恩講がいかに大切な法要かを話します。移動が激しく、核家族の多い東京や大阪などの都会では、報恩講を知らないご門徒(?)が増えてきているようです。

 報恩講は、浄土真宗のみ教えを開いて私たちにお示し下さった宗祖親鸞聖人の、そのご苦労を偲(しの)んで営まれる1年でもっとも重要な法要です。

 私たちは、祖先の月忌法要には割合、気を配りますが、その祖先の方がたが心から慕われたのが親鸞聖人であり、また「聖人のみ教えを依り所に人生を歩むように」と私たちに願われているのも先祖の方がたです。聖人のご恩を忘れるようでは、せっかくのご先祖の苦労も水泡に帰してしまいましょう。

 親鸞聖人のご恩に感謝し、聖人がお示し下さった如来さまのご本願を仰いで、お念仏申す人生を歩むのが門徒です。報恩講はそうした私たちにとって、何よりのご勝縁となる法要なのです。

 ところで、この報恩講は本山をはじめ、全国のお寺、一般家庭でも勤められます。

 本山では、毎年、聖人の御正忌(1月16日)に合わせて1月9日から16日までの7昼夜、勤められます。御正忌に勤まるところから「御正忌報恩講」と言い、「御七夜(おしちや)」とも呼んでいます。

 各お寺や家庭では、一般に、本山の法要に先立って、年内に勤めるならわしで、そのため「お取り越し」とか「お引き上げ」と言っています。

 これらの報恩講のお飾りは、もっともていねいに行い(ローソクは朱色)、法要後は、精進料理のお斎を出したりします。

 いずれにしても、努めて報恩講のご縁を持ち、お参りをしましょう。

  • 報恩講は、親鸞聖人のご恩に感謝するもっとも重要な法要。
  • 何はさておきお参りすること。




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