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(1)お仏壇とお荘厳




14. 華瓶とお水(茶湯器で水やお茶は供えない)
 お仏壇に、茶湯器や一般のコップを使って水を供えている方がいます。これはほとんど習慣的なもののようで「毎日欠かしたことがありません」と、誇らしげにおっしゃるおばあさんもいます。「なぜ水を供えるの?」と聞くと「仏さまものどが渇かれるでしょう」との返事。

 また、ある雑誌の仏事に関する記事に「仏さまが飲めるように、茶湯器のフタは取って供えます…」とありました。

 どうも、水を供えるのは「仏さまや故人ののどを潤すため」と思っているようです。

 しかしながら、故人が往生された如来さまのお浄土には「八功徳水(はっくどくすい)」という“特上”のお水がふんだんにたたえられてあり、わざわざ私たちが“水道”の水を差し上げる必要はないわけです。

 さらに、こうした「のどの渇きをいやすため」という行為は“追善”の意味合いが濃く、如来さまのお心にはそいません。

 ですから、浄土真宗では茶湯器やコップを使って「仏さまに飲んでいただく」ような水の供え方はしないのです。

 と言っても「水そのものがいけない」というのではありません。水は、私たちの生活に欠かせない貴重な自然の恵みです。この尊い水を如来さまのお恵みと味わい、生かされていることへの感謝から仏前にお供えするなら、それはりっぱな報恩行でしょう。


華瓶(けびょう)
 そういう報恩の思いからお水を供えるために、浄土真宗では華瓶(けびょう)という仏具を用います。仏事には一定の作法があり、ご飯(お仏飯)を供えるにはお茶碗でなく、仏飯器を用いるように、お水を供えるには茶湯器でなく、華瓶を用いるというわけです。

 すなわち、華瓶一対に水を入れ、樒(しきみ)または青木を挿し(色花は用いない)、上卓に置きます。樒を入れるのは香木だからで、つまり香水(こうずい)として供えるのです。仏さまのお恵みを浄らかな香水にして供えるところに敬いと感謝の心が込められていると言えましょう。

 なお、華瓶がなければあえて供える必要はなく、お茶も供えません。

  • 茶湯器で水やお茶は供えない。
  • お水は華瓶に入れ、樒を挿して供える。




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