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(1)お仏壇とお荘厳




12. お香の意味(線香と焼香の使いわけは?)
 お香は体臭などの悪臭を除き、心身ともに落ちつかせてくれるところから、これを仏前にお供えすることが早くから行われてきました。芳(かぐわ)しい薫(かお)りですがすがしくなり、心からお敬いする如来さまに接したきたのです。

 また、そうしたお香をかぐことによって清らかなお浄土を想い、さらには、誰かれと差別することなくゆきわたるお香の薫りから、如来さまのわけへだてなく注いで下さるお慈悲の心にも触れさせていただきましょう。

 ところで、そのお香の種類は、一般家庭では線香と焼香用のお香ぐらいではないかと思います。いずれも香炉にくべるのは言うまでもありませんが、香炉にも種類があり、使い分けられています。


土香炉(左)と 金香炉(右)
 まず、日常的に使われる線香の方は、土香炉(どごうろ)と呼ばれる口の広い陶磁器製の香炉で燃やします。この際、線香は立てずに短く数本に折って横に寝かせます。

 次に、法事などの改まった時に行う焼香は、蓋のついた金属製の金香炉(かなごうろ)を用います。つまり、火だねを入れて使用するのが金香炉なのです。時どき、金香炉で線香を燃やす方がいますが、金香炉では口が狭く、形の上からも線香を寝かせるには適していません。どうぞ土香炉を用いて下さい。


中央に香炉、左右に蓋と香盒を置く
 ただ、いわゆる“回し焼香”などおおぜいの方が焼香する場合、お仏壇の金香炉では小さすぎることがあります。そんな時は土香炉を代用されてもよいでしょう。なお、回し焼香される場合、お盆を用意し、その左側に香炉を、また右側には刻んだお香を入れた香盒(こうごう)といわれる容器を置きます。

 焼香に使うお香には沈香、十種香、五種香などがあります。なるべく薫りよいお香をお使い下さい〈焼香の作法はこの項〉。

 香炉の配置については先にも少し触れましたが、三具足(みつぐそく)としてローソク立て、花瓶とともに前卓に置くのは金香炉か土香炉のどちらか1つになるでしょう。というのも、家庭のお仏壇の前卓では、両香炉を前後に並べて置けるだけのスペースがないからです。そこで焼香する場合のみ金香炉を前卓に置き、それ意外は土香炉を置いておきます(使用しない香炉は上段の香炉台あるいは上卓に載せておく)。

  • お香によって清らかなお浄土と如来さまのお慈悲を味わう。
  • 線香は土香炉。焼香は金香炉。
  • 線香は立てずに寝かせる。




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