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(1)お仏壇とお荘厳




8. 位牌について(真宗では用いません)
 故人の法名を刻んだ位牌(いはい)をお仏壇の中に入れているお宅がけっこうあります。その位牌の前にはお仏飯(ぶっぱん)やお水が供えられていたりひどい場合には、ご本尊が隠れてしまう位置に位牌が置かれていたりします。

 これでは何のためにお仏壇を求め、ご本尊をお迎えしたのかわかりません。どうもこの位牌が「お仏壇は死者をまつる所」という誤解を助長しているように思われます。この際、浄土真宗では“位牌を用いない”ということをしっかりおさえておいて下さい。

 そもそも位牌というのは、中国の儒家で用いられていたものでした。すなわち、故人の生存中の官位と姓名を書き記した牌(ふだ)が位牌で、そこには神霊が宿ると信じられていました。やがて日本の先祖崇拝と結びつき、仏教にも転用されるようになったのですが、根底には仏教の教えとかけ離れた「霊の宿る所」という意識が、なお色濃く残っていると言わねばなりません。

 位牌を故人と見たてて、生前好きだった食物を供えたり、またのどを潤すためにとお水を供えるのも、こうした意識の表れです。

 浄土真宗で位牌を用いないのは、そうした仏教にそぐわない霊魂観に基づいたものだからです。

 それでは、故人を偲(しの)ぶよすがは何もないのかと言うと、そうではありません。過去帳は、先祖の記録帳のようなもので、故人の法名、俗名、死亡年月日などを記しておきます。命日や法事の時に過去帳を置く場合は台に載せて開け、ご本尊の妨げとならないようにお仏壇の中段脇か、下段に置きます。もちろん、過去帳の前にはお水や食物などは供えません。また、法名軸はお仏壇の側板にかけるようにします。

位牌は用いず、法名は過去帳に

 平たく言えば、位牌は故人が“さまよう”宗教に必要とされるものです。あなたの故人はさまよっておられるのでしょうか? いや、違いますね。仏と成ってお浄土に往かれたはずです。


過去帳の記し方(例)

 法名、死亡年月日、俗名、年齢、関係などを記します。
 左の例では3行を使っていますが、1行に全てをおさめても構いません。俗名は戸籍の名前を使った方が後々の子孫にわかりやすいでしょう。
 なお、すでに位牌がある場合は、お手次ぎのお寺のご住職にご相談下さい。

  • 真宗では位牌を用いない。
  • 故人の法名は過去帳に…。
  • 過去帳の前に供物はいらない。




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