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(1)お仏壇とお荘厳




7. 仏壇を購入(修理)した時の法要
 「仏壇を買いましたから魂(たましい)を入れて下さい」−こんな依頼を受けることがあります。俗に「お魂入れ」とか「お性根(しょうね)入れ」とか言われるものです。また、古くなったお仏壇を修理(お洗濯)に出す時や処分する時にも同様に「お魂ぬき」「お性根ぬき」という表現がよく使われます。

 しかし、依頼された僧侶の方は、実はこういう表現にはいつもひっかかるものがあるのです。だいいち、お仏壇自体に魂を入れたり出したり、そんな器用なまねはできるはずもないのですから…。

 浄土真宗では、お仏壇に新しくご本尊をお迎えする時の法要を「入仏法要(式)」と言います。“入仏”といっても、仏さまに魂を入れるのではありません。迷いや欲に満ちた我々凡夫を救おうと、形に表れて下さった阿弥陀仏にお仏壇へ入っていただくのです。

 「お仏壇を買った」というのは、どういうことでしょうか。それは、何よりもご本尊である阿弥陀さまをご安置するためです。つまり、お仏壇という“家”は、ご本尊である“ご主人”をお迎えするために用意されるということです。したがって「入仏法要」とは仏さま(ご本尊)をお迎えしたことを慶び、そのお徳を讃(たた)える法要です。

 また「お紐解(ひもと)き」という言い方もあります。これは、本山からお受けしたご本尊のお軸の紐を解いて、お仏壇にお懸(か)けするところからきています。

 一方、すでにご本尊があって、古いお仏壇から新しいお仏壇にお移しする場合やお仏壇を修理に出す時など、ご本尊を別の場所にお移しする場合は「遷座(せんざ)法要」「遷仏(せんぶつ)法要」と言います。また、お移りいただくのですから「お移徒(わたまし)」とも呼ばれます。

 せっかく新しいお仏壇を求めても、出発点から“心違い”をしていてはいけません。「仏さまに魂を入れよう」としかねない傲慢(ごうまん)な私だからこそ、仏さまをお迎えし、真実のお心をつねに仰がねばならないのです。

  • 新しくご本尊を迎えるときは「入仏法要」(×「お魂入れ」×「お性根入れ」)。
  • ご本尊を移す時は「遷座(遷仏)法要」(×「お魂ぬき」×「お性根ぬき」)




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