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(1)お仏壇とお荘厳




6. 仏壇を安置する場所
 先日、ある信徒の方が訪ねてきて「“お仏壇の位置が悪い”と人から言われました。やはり移動させた方がよいのでしょうか」と質問されました。

 その方の住居(すまい)は文化住宅で、2階の和室にお仏壇が安置されています。何度かお参りさせてもらいましたが、とりわけ“悪い場所”という印象はありませんでした。

 そこで「なぜ位置が悪いと言われたのですか」と聞くと「北向きだから」とのこと。

 しかし、部屋の構造は北側に窓があり、南側が壁になっています。その壁を背に安置してある今の位置が一番ふさわしく思いましたので「このままでよろしいですよ」と申しました。

 よく「北向きは避けた方がよい」と言われるのは、風通しや日当りの具合からで、他に理由はありません。さらに、今日の住宅事情からすれば“北向き=日陰”とは必ずしもならなくなったようです。

 問題は“向き”ではなく、むしろ、訳もわからず人から何か言われれば気になりだす“私の心”の方でしょう。ちょっとしたことで不安になり、迷ってしまう頼りない心−。そんな私たちをしっかりと支え、真実へ導いて下さる方こそが、ご仏壇の“ご主人”である阿弥陀如来なのです。

 お仏壇の安置場所を考える場合、まず念頭に置かなければならないのが、この阿弥陀如来のお心と、それが家族みんなの心の依り所(よりどころ)であるということでしょう。

 つまり、家族揃って心静かにお参りできる場所に安置する必要があります。特定の人しか使わない、例えば“おばあさんの部屋”では、他の家族がつい知らん顔になりがちですし、同じ部屋でも入り口近くとか、通路に当たる所では落ち着きません。

 なお、小型のお仏壇の場合の注意をひとこと−。タンスの上などあまり高い所に置くと、肝心の阿弥陀さまが見えず、逆に床に直接置くと、見おろすことになってしまします。目より少し上に如来さまが拝せるよう、イスや台を置くなど工夫して下さい。

  • “北向き”の方角は気にせず。
  • 家族が心静かに礼拝できる所。
  • 目より少し上にご本尊を拝す。




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