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(1)お仏壇とお荘厳




2. 仏壇を購入する時期(死んでからでは手遅れ)
 「何もないのにお仏壇を買うと、死人が出る」という迷信があり、気にする方がいるようです。“何もない”とは、前項の「誰も死んでいないのに」という意味です。

 これも、お仏壇が“死者をまつる所”という誤った認識から生まれたものです。

 すなわち、死者をまつるためのお仏壇を安置するのですから、死者がいなければ困るわけです。そこで「お仏壇を先に買うと、入るべき死人が出る」という短絡的な発想が生まれてきたのでしょう。

 先日もお寺の集まりでこの迷信について尋ねてみたところ、お年寄りはたいていの人が知っていて、あるおばあさんなど「やめときって言っているのにお仏壇を買うもんだから、買ったとたん誰それがが死んでしまって…」と真顔で話し出したものですから、こちらもひとこと「死ぬ前に買えて、間に合ってよかったですね」と言っておきました。

 実際、お仏壇を買わなかったばっかりに、今も後悔されている門徒さんもいるのです。

 その奥さんは、ご主人が「お仏壇を安置したい」と願われていたにもかかわらず“死人が出る”との迷信を気にして、お仏壇を買うことに反対されました。ところが、ほどなくして“買っていない”のにご主人が亡くなられてしまったのです。奥さんは涙ながらに「主人はきっと如来さまを身近に仰ぎ、心の依り所としたかったのでしょう。そんな主人の願いも解せず、迷信を気にした私が悪かったのです。せめて死ぬ前に買って、安心させてあげたかった…」と語っていました。

 まさに人生は無常です。老いも若きもいつ死が訪れるかわからないのです。お仏壇を買ったからといって、それが原因で死ぬわけではありません(そういう因果関係はない)。買う買わないにかかわらず、縁が尽きれば誰でもが死んでゆくのです。お仏壇は、そうしたはかない人生を精いっぱい生きぬく依り所になるものです。“死人が出る”などと気にせず、1日も早く安置して下さい。

 なお、購入の時期や日の吉凶も気にしてはいけません。

  • お仏壇の購入と“死”に因果関係はない。
  • 購入する日も気にせず。




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